口腔機能を考える
2018.10.17
口腔ケアについて
「口腔ケア」というと、どうしても予防が先行しているため、ただ単に清潔保持を目的に実施していることが多く、口腔機能を考えた「口腔ケア」は十分に浸透していないのではないでしょうか。
「口腔ケア」は、低下した口腔機能をマッサージや口腔リハビリを行うことで感覚を整えたり、歯ブラシやガーゼなどで汚れを取り除き、適度な刺激を与えることで、口腔内外の問題を軽減・解除し、本来の「口腔機能」を取り戻すことができます。
さらに、「口腔機能」を最大限に上げ、ADL(日常生活動作)を高め、QOL(生活の質)を向上させることができます。
口腔内マッサージ

口腔内には主に、顎下腺、耳下腺、舌下腺の3大唾液腺があります。口腔内の唾液腺をマッサージすることで、唾液の分泌を促すことができます。
このマッサージを行うことで、唾液腺の開口部を刺激します。眠ってしまっている唾液腺を起こすことができ、唾液の分泌を促すことができます。さらに、頬の筋肉を柔軟にするきっかけにもなります。口腔乾燥を防ぐだけではなく、食事の前に行えば、水分や食物と唾液が良く交わるので、嚥下しやすくなり、ムセなども防ぐことができます。
歯科衛生士 石川春美先生のアドバイス
口腔ケアは誰にでも簡単にでき、その上、誰でも変化を目で確認できるところです。ただ、変化させるだけではなく、機能を向上させる変化になります。口は良い刺激を求めています。特に言葉をなくした方、食べられなくなった方の口はたっぴりケアしたいものです。
やり方がわからないという方がいますが、大丈夫です。ケアを行う時は自分の口と同じように行えばよいのです。例えば、前歯しかない方の場合、目のつく所からケアを行いたくなります。しかし、これが自分の歯であれば、いきなり前歯からは磨かないはずです。必ずといって良いほど、奥に歯ブラシを入れます。それは、前歯や中央はストレスを感じやすい所だからです。歯がなくても奥から行うと良いでしょう。自分がやって気持ちが良いこと、これを相手に行えがいいだけです。
関連する製品情報
- アルファーゼ/滅菌アルファーゼ
- 肌触りの良い医療用不織布ガーゼ
- エムジェル
- 伸びが良く塗りやすい口腔ケア用保湿ジェル
- ケアポンジ
- 使い捨ての口腔ケア用スポンジ
- ケアシー
- ノンアルコール、保湿剤配合の口腔ケア用ウェットシート
その他の介護のお役立ち記事
-
- 口腔機能を考える
- 歯科衛生士からのアドバイス
-
- 口腔ケアスポンジの使い方
- 正しい清掃手順の紹介
-
- 尿モレ防止のワンポイント!
- 紙おむつの当て方のコツ!
-
- おむつ代は「医療費控除」の対象です。
- 「医療費控除制度」活用のおすすめ